車のバッテリーの処分方法
一般的にバッテリーといえば、自動車のバッテリーを想像するでしょう。現代では○○バッテリーという名称の他の製品も存在しますが、ほとんどの人はバッテリーと聞くと自動車のものと考えるのではないでしょうか。
そこで今回は、自動車・車の使用済み廃バッテリーの処分方法について詳しく解説をしていきます。
カーバッテリーの処分方法
①カー用品店に持ち込む
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、バッテリーを無料で引き取ってくれることがあります。
②ガソリンスタンドに持ち込む
エネオスやコスモ石油などのガソリンスタンドでも、バッテリーを引き取ってくれる場合があります。
③リサイクル業者に依頼する
リサイクル業者に持ち込むと、バッテリーを買い取ってくれることもあります。
④大手ホームセンターに持ち込む
コーナンやカインズなどのホームセンターでも、バッテリーを引き取ってくれることがあります。
※ホームセンター等ではバッテリーを個別に販売している場合もあるでしょう。しかし、購入したバッテリーが不要となった際に、引き取り処分を請け負ってもらえない場合も多いため注意が必要です。また、引き取りが可能であった場合には購入を証明するためのレシートの提示などが必要となるなど、回収してもらうためのハードルも高いため後々の対応を考えるとやや利用するには不向きな場合が多いです。
カーバッテリーの取り扱いの注意点
①火気厳禁:
バッテリーは微量の水素ガスを発生するため、火気を近づけないようにしてください。
水素ガスは非常に引火しやすく、爆発の危険があります。
②絶縁処理:
バッテリーの端子部分に絶縁テープを巻いて、ショートや発火を防ぎましょう。
③解体しない:
バッテリーを自分で解体しないでください。内部の希硫酸が漏れ出すと、火傷や失明の危険があります。
廃バッテリーの扱いで最も注意しなければならない点が、内部に含まれる液の問題でしょう。
④適切な業者に依頼:
バッテリーは自治体で回収していないため、カー用品店やリサイクル業者に依頼して処分してください。
⑤保管場所に注意:
処分するまでの間、バッテリーは直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に保管してください。
バッテリーの買取価格
カーバッテリーの買取価格は、バッテリーの種類や状態によって異なります。一般的な相場としては、以下のような価格帯が見られます。
・新品のバッテリー:3,700円 ~ 14,600円
・中古品のバッテリー:1,800円 ~ 11,000円
・傷有り品のバッテリー:1,800円以下
※廃バッテリー:1kgあたり20~90円程度 …(鉛の含有量によって価格が決まる)
上記を見てもらうと分かるように、バッテリー自体は価値がある製品となっています。バッテリーに含まれる鉛に価値がある為、それらを基準に金額が決まってくる面があります。
2024年6月の鉛の取引価格は、338.86 円/kgとなっています。国内のスクラップ価格では自動車用鉛バッテリーが115円/kg、鉛管が200円/kg程度です。そのため、仮に50円/1kgと仮定した場合、12kgの廃バッテリーは600円程度の価値があると考えられます。
上記のように既に使用できなくなったバッテリー製品であってもそのもの自体にはある程度の価値があることが分かるため、ただ処分するのはもったいない場合も出てくるでしょう。
買取を希望する場合は、リサイクルショップやカー用品店、ガソリンスタンドなどに問い合わせてみると良いでしょう。具体的な価格は業者によって異なるため、事前に確認することをお勧めします。
バッテリーを購入した後に処分が上手くできないと頭を悩ませてしまうような状況が生じた場合、廃バッテリー自体には程度の価値が伴うものとなるため、どうにか買取対応を行ってもらえる業者を探して処分することが可能だろうと考えられます。本当に処分先が見つからない場合には有効な手段になると考えられます。
とにかく重く運びづらい
バッテリーは、使用される車の大きさによっても規格が異なりますが、概ねサイズ感はそこまで違いがありません。見た目の大きさとしては、粉の洗剤パックの箱くらいのサイズとなります。
お米のような10kg以上の重い荷物であっても、それなりに運べそうなイメージを持たれることが多いですが、これは誤りであり注意が必要です。
洗剤箱の大きさの中に10kgを超える質量が含まれていると考えると、如何にズッシリと重い物であるかは容易に想像できるでしょう。また、小さく持ち運びが非常に不便な形状でもあるため、簡単に運べるだろうと過信してしまいがちです。
そのため、無理に持ち上げて運ぼうとすると腰を痛めてしまったり、誤って落下させてしまったりと危険性もあります。
特に注意が必要となることは手で持ち運んでいる際に一度降ろす場合です。ドンっとおろしてしまう場合があり衝撃を与えてしまう可能性があることです。これには故障やひび割れに繋がる懸念があるため非常に注意が必要です。
基本的に単品処分が必要な状態にしない
バッテリーの処分は基本的に買い替えや交換を大前提として行った方が無難です。その為、「車検時に交換をしてもらう」「交換が必要な際に業者に対応を依頼する」など効率よく引き取りをお願いできる手段を活用できた方が良いでしょう。
バッテリー単品で処分を進める場合、持ち運び等に労力が掛かり、処分できる回収先を探す必要も出てくるなど、とにかく手間が掛かってしまいます。また、当然ながら自力での交換となる場合にあは十分な技術と知識も必要になってきます。
よほどのことが無い限り自力での購入と処分は行わないように意識をした方が無難でしょう。
適正処分困難品であることを意識する
バッテリー製品は適正処分困難品です。そのため、基本的には専門店での引き取り対応が必要となります。
しかし、元々どこかで個別に購入してくるようなものでも無いため、処分時には引き取り先を探すところから始めなければならない物になるのです。車関係の専門店であれば対応可能だろうと考えられますが、単品の持ち込み処分には対応していない場合もあります。
このようなり湯からも、出来るだけ車検やメンテナンス等の状況での交換に留め、個別の処分が生じないようにすることが望ましいでしょう。