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遺品整理や特殊清掃を行う業者について知ろう!:不用品でお困りの方向け情報ブログ

遺品整理や特殊清掃を行う業者について知ろう!

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故人の部屋の片付けや清掃が必要となる場合、必要となる対応は一般的なゴミ回収や清掃対応と比べて大きく違う点はありません。ゴミを回収して部屋を綺麗にしてもらえれば良いだけなので、難しい特殊な対応は必要とはされません。


もちろん、対応業者側の心構えなどは一般の清掃状況と異なる点があると考えられますが、根本的にはその程度の違いしかないでしょう。


しかし、それら大きな特徴の違いがない状況こそ、実は気を付けなければならないポイントがあるのです。ここでは考えられる注意点に関して補足をしていこうと思います。


遺品整理や特殊清掃は、通常の不用品回収業や清掃業とは勝手が違います。 利用者の目線で利用の際の注意のポイントを押さえていきましょう。


特殊清掃は一般的な清掃とは若干異なる


一般的な部屋のハウスクリーニングであれば、ゴミを片付けて掃除機をかけて入居当時のような綺麗な部屋の状態にするだけで済むでしょう。どこまでこだわって綺麗に清掃してくれるかは業者によって程度にも違いが生まれるでしょうが、特にどこの業者であっても根本的に大きな違いはないでしょう。


特殊清掃の場合は、あまり想像しがたい状況ではあると考えられますが、人が亡くなった際の痕跡を綺麗にする作業です。腐敗するなどして床が変色したりと部屋の一部自体が劣化していくような状況でもありますので、以前と同様の状況に戻るという状況でもないでしょう。


もちろん、対応する業者側も一般の清掃とは異なる状況である認識はあるでしょう。部屋に行き清掃をするだけであっても精神的な負担は掛かるはずです。ですので、料金に関しては通常の清掃よりは高くなることが考えられます。


利用者側からすると、安い費用に抑えたいという気持ちもあり「安くできないか」と交渉したくなるかと考えられますが、特殊清掃の場合は交渉などはせずに提示金額のままお願いした方が良いかもしれません。


依頼する場合は、業者に任せることが重要


特殊清掃は業者であっても気分よく仕事ができるものではなく、やや慎重に対応されることがほとんどでしょう。異臭や雰囲気といった様々な状況一つ取っても特異な状況であることには変わりがありません。


高齢な方の孤独死などのケースが多いだろうと考えられますが、それらも状況だけで考えると決して普通の状況ではありません。自殺などの状況である可能性もありますので、何かしらの霊的な現象などにさらされる可能性もあるでしょう。


依頼者立会いのもと作業を進めることになるとは思いますが、ただ清掃するだけという状況では決してない分、「清掃をしてもらうだけ」というスタンスでの依頼は控えるべきでしょう。


清掃業者は世の中にもたくさんありますが、特殊な清掃を請け負う業者は数が限られる可能性があります。請け負ってもらえるだけありがたい存在でもあると思いますので、その点を十分に考慮する必要があるでしょう。


ここで業務を請け負う業者側にどの程度の需要があるのかを考えてみたいと思います。需要が高ければ依頼数も同様に多いものと考えられますので、業者も忙しい状況かもしれません。


以下は、東京都の年間平均データとなります。
① 自殺:2000件
② 孤独死:5000件


①に関しては、数こそ多いものの実際の現場が自宅ではない場合も含まれている可能性がありますので75%程と考えられ、そこに②を含めると、年間の数は7000件近くに達することが分かります。


これら年間の件数を1日あたりで考えると、その数は20件ほどになります。つまり、各市区町村で毎日1件は依頼の可能性があると考えられるでしょう。


遺品整理はご遺族が対応される可能性がありますので、実際の依頼件数は少ない可能性もありますが、特殊清掃となると専門業者を頼らざるを得ない状況があると考えられますので、概ね年間データ通りの依頼数があるでしょう。


各市町村エリアに何かしらの特殊清掃業者が必ず存在しているとも限りませんので、業者数も多くはなく非常に忙しい状況も考えられます。


こういった状況でもありますので、依頼の際に値段交渉や無理な要求などをして、依頼を請け負ってもらえない状況にでもなれば困ってしまうかもしれません。簡単に清掃業者が見つからない可能性もありますので、業者には協力をしてもらえるように注意をして依頼をする必要があるだろうと考えられます。


実は慎重に考えるべき遺品整理対応


特殊清掃業よりも対応業者数が多いと考えられる遺品整理業ですが、実はかなり慎重に理解しておく必要があります。遺品整理業は一般の不用品ゴミ清掃業などと同じようなイメージを抱くかもしれませんが、不用品/ゴミとなるものが厳密にどのような物が該当するのかを頭の中で整理しておいた方が良いです。


まず、遺品整理となった場合、故人のどのような物までを回収処分してもらうか認識しておく必要があります。基本的には全て処分することも可能ですが、個人を特定できる可能性のある物に関しては業者に任せての処分にはリスクを伴う場合があります。


具体的には、個人情報に関わる書類や写真などが該当します。業者に頼まずとも最終的に捨てることには変わりがありませんが、家族などが捨てる場合でも故人に関わる情報となる物は切り刻んで処分をしたりすることが一般的でしょう。しかし、業者に頼む場合には細かい分類などは気にせずに全て「ゴミ」としてまとめられてしまう可能性がある為に注意が必要です。捨てるにしても家族が立ち会ったり作業を手伝うなどして適切な分別の流れで処分されるべきです。


それ以外の衣服や趣味の物など、どこの誰の物であるか判断が付きにくいような物に関しては、単純な不用品として処分の扱いとなってしまって問題はないでしょう。


身寄りのない故人の遺品整理などになると、場合によっては保管されていた故人の家族の思い出の品なども存在します。もう関係のない物と考えがちですが、これらも個人情報が関わるものがあれば慎重に扱う必要があるでしょう。


何故このように遺品に対して慎重に考えなければならないかというと、業者が扱うゴミは一般のゴミだろうと遺品だろうと、ゴミであることに変わりはないためです。一般的な清掃で考えてもらうと分かりやすいですが、明らかなゴミはゴミでしかない為、ゴミ処分依頼後にどのような手段で捨てられ処分されてもあまり気にすることもないでしょう。最終的なゴミの処分方法はゴミ回収業者の自由です。


しかし、遺品や個人情報が関わるゴミとなった場合、依頼後にどのようにして処分されるかは気になるでしょう。信頼して利用しているゴミ処分業者であったとしても、最終的に処分をすることろまで確認できないので、簡単に「はい、よろしく」と言い切れないものです。切り刻まれて廃棄処分されているか焼却処分されているかも謎です。悪い業者の場合、何をされているかも分かりませんので、その点を少しでも頭に入れておくことが重要です。


①遺品を売られる
趣味などの物の場合で価値などがある品は、ゴミ回収後に勝手に売られている場合があります。もしも個人が特定できてしまうような物品の場合、『〇〇様の物が売られていました』『〇〇様の物であはりませんか?』というような連絡がある場合もあります。現実的にはあまり考えにくいことですが、ゴミの中に価値があるものがあれば無断で売られてしまうこともあるかもしれません。


②不法に投棄される
河や山など人里離れた場所に様々な物が不法投棄されることは良くあることです。それらで捨てられる多くの物は所有者や捨てた人が誰なのかも分からない不用品です。しかし、そこに故人の遺品などが含まれていた場合、『〇〇様の物が捨てられていました』と連絡が来てしまうかもしれません。連絡が来るだけなら良いかもしれませんが、『周辺一帯の不法投棄物も一緒に捨てましたか?』とあらぬ疑惑を掛けられる可能性もあります。不法投棄をしたとして罰せられる可能性も無きにしもあらずです。


このように処分を依頼して安心していたつもりがいつの間にか知らない場所で投棄されているなど犯罪行為を行われている場合もありますので、注意が必要でしょう。


こういったことにならないように注意をすることが必要ですし、業者をしっかりと選定する必要もあるのです。


しかし、どのような部分を重要視して業者を選定すべきかその良し悪しなどを見抜く術はほぼ存在しませんので、有名で評判の良い業者に依頼するなどをしない限り、根本的に解決となる手段はないのかもしれません。


回収後の遺品の扱いや処分の方法を確認しよう


「責任を持って処分します」そんな聞こえの良い言葉を信じて不法に投棄をされた日には目も当てられません。どんなに信頼ができる業者であってもどうなるかは分からないものです。ですので、確認すべきポイントはしっかりと抑えておくべきです。


①回収品はどのように扱うか


「全て廃棄」「全て処理施設に持ち込み焼却処分」など、どのような流れで扱われて処分されるかを明確に確認しましょう。ゴミとはいえ回収した後に、ゴミが業者の所有物となるような流れの扱いでは、のちに不法に投棄をされる可能性があります。ゴミ処理にもお金がかかると考えると、不法な方法で処分をしようとする業者も存在するかもしれません。しっかりとヒヤリングして、メモや記録を残しても良いかもしれません。


②個人が特定できるような不用品は業者に処分してもらわない


写真や個人の登録があるよな物は基本的に依頼者である家族が自らの手で破り切り刻むなどしてゴミとして業者に回収させましょう。明らかなゴミとなってしまえば不安もなくなることでしょう。物に関しても価値のありそうな登録商品などは一旦持ち帰り確認をして個別に捨てた方が無難です。あくまでも家族の手で遺品から「ゴミ」というかたちに一旦に変えて、それを業者に「ゴミ」として回収してもらう流れにできた方が安心です。何から何まで任せてしまうと後々になって問題が生じる場合もありますので注意が必要です。


業者側の動きをしっかりと考えよう


業者からすると、一般の不用品回収も遺品整理も扱うものはただのゴミです。そして業者は、ゴミ/不用品回収の依頼を受けて、それだけで良しとしている状況でもないことを考えましょう。


まともな業者であっても、ゴミを一緒くたに捨てられる状況ではありません。とりあえずゴミを回収してきた後に、一旦自社に持ち帰って分別していることもあるでしょう。その際に捨てるものの中に価値のあるものがあれば、リサイクルをして売ってお金にしようと考えることは当たり前です。また、財布や金品などの重要な物がないかも確認しているでしょう。


中には掘り出し物となるような本や雑貨などもあることでしょう。依頼者に「正しく処分しました」と伝えておいて、実は売りに出すということも十分に考えられるのです。ゴミである以上、本来はその先は処分するしかないわけですので、業者側の工夫となる部分でもありますが、現実はこれが多くの業者の実態です。


業者に対する評判や口コミを見ても分からない部分も多いですが、過去の利用者の体験談などもチラホラと目にすることも出来ますので、どのようなことが懸念点になるか事前に調べて多くことも良いかもしれません。


このような裏側の事情も考慮して、明らかなゴミとなるもの以外は処分の依頼をしないように頭の隅に思い留めておくことが重要です。


もちろん悪い業者ばかりではありませんので、考えすぎな部分もあるかもしれませんが、一般的なゴミ不用品回収と比べると処分してもらう物の扱いに関しては慎重に考えるべきでしょう。

2021.04.07 遺品整理 /